
債務整理に力を入れているおすすめの法律事務所3選
ここから少しだけ予備知識の説明になりますので、不要な方・お急ぎの方は比較表へどうぞ→お急ぎの方はコチラ
債務整理の種類については相談した際に担当してくれる先生から説明があると思いますので簡単に触れておきます。
債務整理の種類
| 任意整理 | 裁判所を通さず、債権者との交渉で借金の減額や利息を減らす手続き |
| 過払い金請求 | カード会社や消費者金融に払い過ぎたお金を取り戻す手続き(完済分も対象) 過払い金請求期限は、最後の返済から10年で時効 |
| 個人再生 | 裁判所に申し立てを行い、資産を維持したまま負債額を減額する手続き |
| 自己破産 | 裁判所に申し立てを行い、借金を全額免除してもらう手続き |
弁護士と司法書士の違い
債務整理は弁護士と認定司法書士しか取り扱うことができませんが、それぞれの違いは何でしょうか。
法務大臣の認定を受けた司法書士は,簡易裁判所において取り扱うことができる民事事件(訴訟の目的となる物の価額が140万円を超えない請求事件)等について,代理業務を行うことができます(簡裁訴訟代理等関係業務)。 簡裁訴訟代理等関係業務とは,簡易裁判所における(1)民事訴訟手続,(2)訴え提起前の和解(即決和解)手続,(3)支払督促手続,(4)証拠保全手続,(5)民事保全手続,(6)民事調停手続,(7)少額訴訟債権執行手続及び(8)裁判外の和解の各手続について代理する業務,(9)仲裁手続及び(10)筆界特定手続について代理をする業務等をいいます。 簡裁訴訟代理等関係業務は,業務を行うのに必要な能力を有すると法務大臣が認定した司法書士に限り,行うことができるとされています。認定の基準等については,【こちら】をご覧ください。
引用元:法務省 司法書士の簡裁訴訟代理等関係業務の認定
よって、取り扱い金額の140万円と債務整理手段が相談先を決める際の境界線となりそうです。
- 司法書士:債権1社あたりの取り扱い金額が140万円以下かつ、手段が「過払い金請求」か「任意整理」で低料金を重視する場合
- 弁護士:債権1社あたりの取り扱い金額が140万円超、または手段が「自己破産」「個人再生」が視野に入っている場合
取り扱う法務は事務所によって異なるため、債務整理を主務としている事務所に依頼する方が賢明です。
事務所比較表
| アストレックス 司法書士事務所 | 弁護士法人 イストワール法律事務所 | アヴァンス 法務事務所 | アース 司法書士事務所 | 司法書士法人 ホワイトリーガル |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 司法書士 | 弁護士 | 司法書士 | 司法書士 | 司法書士 | |
| 対応 地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
| 報酬 | 11,000円/社~ | 53,900円/社~ | 11,000円/社~ | 11,000円/社~ | 44,000円~ |
| 事務所 開設 | 2018年~ | 2023年~ | 2007年~ | 2009年~ | 1993年~ |
| 平日 | 9:00~21:00 | 9:00~21:00 | 9:30~21:00 | 9:30~18:00 | 10:00~18:00 |
| 土日祝 | 土:予約制 日:10:00~18:00 | 10:00~18:00 | 土・夜間:予約制 | 事前予約制 | |
| 女性 窓口 | |||||
| 債務整理経験staff | |||||
| LINE 相談 | |||||
| 公式HP | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ |
No.1
No.2
| 相談 | 着手金 | 過払い金調査費 | 減額報酬 |
|---|---|---|---|
| 無料 | あり | あり | あり |
| 過払い金請求 | 任意整理 | 個人再生 | 自己破産 |
|---|---|---|---|
| 以下は返還金からの支払い 着手金:58,300円 成功報酬:回収額の22%相当~ 減額報酬:減額分の11%相当 | 着手金:58,300円 減額報酬:減額分の11%相当 | 着手金:407,000円~ | 着手金:407,000円~ |
| 闇金対応 | 偽装ファクタリング対応 | 手形小切手・売掛金担保・事業者案件 |
|---|---|---|
| 着手金:53,900円/件~ 成功報酬:額面の22%相当 | 着手金:110,000円/件~ 成功報酬:額面の22%相当 | 着手金:107,800円/件~ 成功報酬:額面の22%相当 |
No.3
No.4
司法書士
アース司法書士事務所
- 業界トップクラスの低料金
- 明快な料金体系で依頼時に報酬確定(追加報酬なし)
- 費用の分割支払い可能
| 相談 | 着手金 | 過払い金調査費 | 減額報酬 |
|---|---|---|---|
| 無料 | 無料 | あり | なし |
| 過払い金請求 | 任意整理 | 個人再生 | 自己破産 |
|---|---|---|---|
| 基本報酬:0円/社~(完済分) 11,000円/社~(取引中) 成功報酬:額面の20%(税込) | 基本報酬:11,000円/社~ 減額報酬:減額分の11%(税込) | 着手金:110,000円+実費~ | 着手金:88,000円+実費~ |
No.5
弁護士・司法書士の業務範囲から選ぶ
| 弁護士 | 司法書士 | |
|---|---|---|
| 過払い金請求(140万円/社以内) | ||
| 過払い金請求(140万円/社超) | ||
| 任意整理(140万円/社以内) | ||
| 任意整理(140万/円/社超) | ||
| 個人再生 | (書類作成のみ) | |
| 自己破産 | (書類作成のみ) |
冒頭でも紹介しましたが、司法書士へ1社あたりの負債額(借入)が140万円を超える場合に依頼することはできません。
司法書士のメリット
1社あたりの負債額が140万円を超える人は限られるため、「過払い金請求」「任意整理」でコストメリットを享受しやすい
まずは、弁護士・司法書士のどちらに相談するか決めてから事務所選びをするといいでしょう。
依頼する法律事務所は近場の事務所がいいの?
近所に弁護士・司法書士の事務所があっても、債務整理が得意な事務所かは判断が難しいところです。
借金というデリケートな悩みなので、近所で気軽に相談することが難しい悩みでもあります。
そんな時は全国から相談を受けており、出張面談やWeb面談に応じている事務所を選ぶといいでしょう。
ここで紹介している事務所は全て全国対応の事務所を選定しています。
法律事務所の経験・実績で選ぶ
弁護士や司法書士に債務整理を依頼する際に気を付けたいのは経験や実績です。
公式サイトなどに明確に件数などの記載があればベストですが、全ての事務所で必ずしも記載されているとは限りません。
そんな時に注目したいのは公式サイトの取り扱い業務などの情報です。
公式サイトからはその事務所の運営方針やどの業務に注力しているかを判断することができます。
ここで紹介している事務所は全て債務整理に力を入れている事務所を選定しています。
各債務整理の相場感
司法書士の方が安価傾向ですが、全ての債務整理を滞りなく行えることから弁護士の費用相場で比較しています。
借金額、保有資産、収入などで最適な手段は変わってきますので、詳細は相談して決めるといいでしょう。
| 弁護士費用 | 別途費用 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 任意整理(+過払い請求) | 10万円~ | - | 10万円~ |
| 個人再生(住宅ローンあり) | 50万円~ | 個人再生委員報酬:15~25万円 | 65万円~ |
| 自己破産(同時廃止) | 40万円~ | 官報広告費:1万円 | 41万円~ |
| 自己破産(少額管財事件) | 50万円~ | 管財予納金:20万円 | 70万円~ |
債務整理をしたい状況であれば、依頼費用が高額になることは避けたいとお考えでしょう。
個人再生や自己破産は高額になりやすい手続きですが、裁判手続きになるため弁護士へ依頼する方がベストです。
また、費用でよく見かける「着手金」という言葉からは依頼したらすぐにお金の用意が必要とも考えがちですが、
借金相談をする状況では懐に余裕が無いことは明白ですので、後払いや分割払いに対応している事務所がほとんどです。
弁護士・司法書士ともに相談は無料でできる事務所ばかりですので、まずは無料相談をしてみましょう。
最適な債務整理手段
| 整理できるもの | 整理決定後 | 特徴 | |
|---|---|---|---|
| 過払い金請求 | 過払い分 | 過払い金があれば返還される | ・裁判 or 非裁判 ・任意整理から派生することがある |
| 任意整理 | 利息のみ (+あれば、過払い金請求) | 借入元金を分割して支払い (5年以内) | ・非裁判 ・元本は減額できない ・少額の借金向き |
| 個人再生 | 利息含めた債務の一部 | 再生計画通りに返済 (返済できない場合は認定取り消しの可能性あり) | ・裁判 ・借金の元金を減らせる ・借金が5分一程度に ・住宅など一部の財産を残せる |
| 自己破産 | 債務全額 | 借金から解放 | ・裁判 ・借金原因が問われる ・少額財産以外は処分する |
債務整理の相談で得られること
債務整理を行うことで得られることと、債務整理の手段によって得られることは以下の通りです。
債権者からの取り立てをストップ
相談すると債権者へ受任通知が送付され、最短当日から取り立てが止まります。
受任通知とは
債権者へ専門家(弁護士・司法書士)の介入を通知し、受任通知以降は債権者から債務者への直接(電話、訪問等)の取り立てが行えなくなります。
債務整理の提出資料や手続きを専門家に任せられる
個人で資料を作成することも可能ではありますが、慣れない複雑な手続きや資料作成は大きな負担です。
また、前述している受任通知などが送付できないので個人で債務整理を行う場合は取り立てが止むことがありません。
専門家に任せた方が、精神的な負担は大きく軽減できるでしょう。
月々の返済額の軽減
債務整理で借金が軽減できれば月々の返済額を減らせ生活にも余裕が出てきます。
今後同じことを繰り返さないためにも返済計画に沿って行動するようにしてください。
債務整理手段毎のメリット・デメリット
過払い金請求
メリット
デメリット
- 該当する返済金を取り戻せる
- 利息制限法の超過分が対象
- 時効がある(完済から10年以内)
- 請求先が倒産している場合は取り戻せない
- 基本的にグレーゾーン金利時代の借入が対象であり全ての借金に過払い金が発生するわけではない
- 現在20代の借金ではほぼ発生していないと思われる
任意整理
メリット
デメリット
- 債務の利息をカット
- 家族・会社にバレない
- 裁判ではないので手続きは比較的簡単
- 利息分のみの減額のため、あまり削減できない
- 任意整理後の返済計画通り確実に返済する
- クレジットカードが使えなくなる(5年程)
- 5年以内に元金を返済する計画が必要
個人再生
メリット
デメリット
- 大幅に借金を減額できる
- 自宅不動産などの資産を残すことができる
- 官報に記載される
- クレジットカードが使えなくなる(5年程)
- 任意整理後の減額された金額で返済が厳しい場合の選択肢
- 不動産ローンなどの資産がある場合に大幅に借金を減額できる
自己破産
メリット
デメリット
- 借金がゼロになる
- 官報に記載される
- クレジットカードが使えなくなる(5年程)
- 自由財産を除く資産を没収される
- 任意整理後の減額された金額で返済が厳しいかつ、不動産など大きな資産が無い場合の選択肢
- デメリットも大きいが、借金がゼロになり心理的負担から解放される
債務整理をして、少しでも前向きに持っていこう
自分で借り入れた借金を返済できないことに対して負い目を感じると思います。
しかし返済のことなど借金のことで頭がいっぱいになっていると、集中できず色んなことが疎かになります。
少しでも借金を減らし心が前向きになれるのであれば債務整理を検討するのも一つの選択肢です。
家族に相談しづらいことでも専門家に相談すれば解決の糸口は見付かります。
まずは気軽な気持ちで相談してみてはいかがでしょうか。
もういちど比較表で比べる方はこちら



